■ ID | 881 |
■ 種類 | 学会発表 |
■ タイトル | 関東平野北西部における中期更新世以降の海岸線の復元 |
■ 著者 | 松島紘子
東京大学大学院 須貝俊彦 東京大学大学院 水野清秀 (独)産業技術総合研究所 八戸昭一 埼玉県環境科学国際センター |
■ 出版元 | |
■ 出版年 | 2008 |
■ 誌名・巻・号・年 | 日本地球惑星科学連合2008年大会、平成20年5月28日 |
■ 抄録・要旨 | 関東平野内陸部では、中部更新統が上部更新統〜完新統下に埋没するため、詳細が不明である。本研究では関東平野北西部で掘削された2本のオールコアボーリング(吹上コア;173.2m,行田コア;600mのうち220m)を解析し、海洋酸素同位体ステージ(MIS)に基づいた層序を組み立てた。さらに周辺のボーリング資料から地質断面図を作成し、海成および陸成堆積物の分布を明らかにした。まず海成層の分布から、中期更新世以降の各間氷期における最大海進時の海岸線を復元した。MIS11およびMIS9では、過去40万年間で最も海域が広がった。MIS7ではMIS11やMIS9より海域は広がらなかった。MIS5ではMIS11やMIS9より海域は広がらなかったが、MIS7よりは広がった。MIS1では過去40万年間で最も海域の広がりが小さく、当時の海岸線は最終氷期に形成された開析谷に沿っている。これは、グローバルな海水準変動に加え、地殻変動や河川活動の影響を受けたと考えられる。 |
■ キーワード | 古環境、海水準変動、ボーリングコア、関東平野 |
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